リスク・バジェッティング
- 英語
- risk budgeting
- 関連語
- VaR
元手が小さくても巨大なリスクを取ることができ、ショートポジションも取ることができるデリバティブ運用が拡大したことで、従来のアセットアロケーションによる投資金額の時価残高の構成割合では量的な大きさをイメージするのが困難となたことを受けて開発された、リスクを総合的に把握して、資産の配分ではなく、リスクの効率的な配分に注目することにより、効率的なリスク管理および資産運用を行なう手法のことで、主に年金基金などで導入されている。
リスク・バジェッティングは、定量的に測定可能なリスク量(主にVaRを使用)を、損失可能性の許容量を運用プロセスごとに配分し、各過程において各資産のリスク量の合計値が許容量(必要資本の範囲内)を超えていないか監視し、許容量を超えている場合、投資行動を修正するというものであり、アセットアロケーションのシステマティックリスクと個別資産運用のアクティブリスクを統一的に管理するリスク管理手法である。