マーケットメイク方式
- 英語
- market maker system
- 同意語
- MM方式 , ディーラー方式
- 反意語
- オークション方式
- 関連語
- マーケットメイカー , オーダー・ハンドリング・ルール , リクイディティ・プロバイダー制度
取引所に指定されたマーケットメイカーが常時売り気配と買い気配を提示し、最良気配を出しているマーケットメイカーの間で相対取引を行う金融商品の市場における取引方法のとこで、全ての取引はマーケットメイカーとの間で行われ、投資家が市場内で直接売買をすることはない。
オークション方式は機動的に取引が出来、また一物一価の法則が自動的に働いて値が決定されるが、取引の量が少ない場合は値がつきづらいという欠点がある。それに対してマーケットメイク方式は常に気配が提示されているため流動性の確保に有効である。
マーケットメイク方式は、株式ではアメリカのNASDAQが全面的に採用しているほか、ロンドン証券取引所でも用いられている一般的な手法であり、日本では、1998年に株式店頭市場の流動性向上の方策の一環として、日本証券業協会において導入され、ジャスダック証券取引所に引き継がれ、ジャスダック証券取引所の一部の銘柄で採用されていたが、オーダーハンドリングルールを導入しなかったため、導入当初からスプレッドが広く投資家には不評であり、2008年に廃止され、オークション方式によるリクイディティ・プロバイダー制度へと移行した。