流動性補完制度
- 英語
- Liquidity Replenishment Point
- 同意語
- LRP , スロー・ダウン制度
- 関連語
- ニューヨーク証券取引所 , フラッシュ・クラッシュ
立会場取引と電子取引によるハイブリッド・マーケットを掲げるニューヨーク証券取引所(NYSE)において、電子取引で流動性に大きな偏りが生じた場合に、電子取引を一時的に中断し、指定マーケットメイカー(DMM:Designated Market Makers)にその銘柄のハンドリングを委ねるという制度のことで、電子取引の中断中、DMMは需給のバランスを見ながら価格改善の機会を模索すると共に、自己勘定で流動性を提供しながら、電子取引再開のタイミングを計ることで、当該銘柄の取引が完全停止を避けることができる。
NYSEの流動性補完制度は、2010年5月のフラッシュ・クラッシュにおける相場下落を加速させたとして批判され(SECとCFTCの調査では本質的な要因ではなかったとされた)、フラッシュ・クラッシュの事後対応として、「Limit Up(ストップ高)-Limit Down(ストップ安) Plan」が各取引所で導入されたことを受け、2013年4月以降に段階的に廃止された。