ライツ・イシュー
- 英語
- rights issue
- 同意語
- ライツ・オファリング
企業が全ての株主に新株予約権を無償で割り当てる株主割当増資の仕組みのひとつで、増資に応じたい株主は予約権を行使して現金を払い新株を受け取り、増資に応じたくない株主は予約権市場でこの権利を売却して現金を受け取ることができる。
欧米では一般的な増資手法であり、日本で2006年の会社法の改正で導入され、株主が権利行使しなかった新株予約権を特定の金融機関が全額権利行使するコミットメント型、一定個数を上限として全体の一部を特定の金融機関がが引き受けるパーシャルコミットメント型、権利行使しなかった新株予約権がそのまま消滅となるノンコミットメント型があるが、コミットメント型が採用されることが多い。
ライツ・イシューは第三者割当増資や公募増資などと比較して株式の希薄化が避けられるため既存株主が不利益を被る可能性が小さい増資方法であり、コミットメント型・パーシャルコミットメント型では既存株主が手放した予約権について、証券会社等の特定の金融機関が買い取り、他の投資家に販売することで、増資を予定する企業は計画通りの規模で資金調達することができるというメリットもある。