グリーンシート銘柄
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- Greensheets stock
日本証券業協会が、未公開株を保有する投資家の換金の場を提供し、未公開企業への資金調達を円滑にすることを目的とし創設したグリーンシート制度に登録されている銘柄のことで、店頭取扱有価証券の要件を満たしているもののうち、証券会社が一定の審査を行い、日本証券業協会に対して届出を行った上で、その証券会社(取扱会員)が継続的に売り気配・買い気配を提示している銘柄がグリーンシート銘柄に指定される。
グリーンシート銘柄の売買は銘柄ごとに指定された取扱会員等(取扱会員及び準取扱会員)を通してのみ行うことができ、取扱会員がいなくなれば指定は取り消される。
グリーンシート銘柄の取引高は上場証券よりかなり少なく、流動性が低いため、短期売買は困難であり、換金リスクがあり、東証・マザーズなどの上場(IPO)へのステップとして宣伝されているが、営業活動停止による指定取り消しや、グリーンシート銘柄企業には四半期ごとの決算開示や適時開示など上場会社並みの情報開示が求められることからプライベートカンパニーを選択して指定が取り消されるケースの方が多く、上場証券に比べてリスクが高い。
取扱会員等によるグリーンシート銘柄の勧誘にあたっては、取扱会員等は、その顧客(特定機関投資家は除く)が初めてグリーンシート銘柄等の取引を行う場合には、グリーンシート銘柄等の性格及び投資にあたってのリスク等についてわかりやすく記載した契約締結前交付書面を交付し、十分に説明しるとともに、当該顧客から「グリーンシート銘柄等の取引に関する確認書」を徴収しなければならない。
また、取扱会員等は、顧客(特定機関投資家は除く)からグリーンシート銘柄の注文を受ける際は、その都度、当該有価証券がグリーンシート銘柄であること及びグリーンシート銘柄の区分を明示しなければならない。
グリーンシート銘柄の区分
グリーンシート銘柄は、その発行会社の特徴により、次の3つに区分される。
なお、この区分は、グリーンシート銘柄の届出の際、証券会社が明示する。
- エマージング
証券会社による審査を行った結果、成長性を有する等によりグリーンシート銘柄として適当であると判断された企業が発行する株券等を指定する銘柄区分
- オーディナリー
証券会社による審査を行った結果、グリーンシート銘柄として適当であると判断された企業が発行する株券等を指定する銘柄区分
- 投信・SPC
優先出資証券及び投資証券のうち、証券会社において審査を行った結果、グリーンシート銘柄として適当であると判断されたものを指定する銘柄区分