投資用語集

デュアル・クラス・ストック

英語
dual class stock
関連語
バークシャー・ハサウェイ
カテゴリ
株式 ,

クラスAとクラスBという2つのクラスの株を発行する仕組みのことで、金銭的価値は同じであるが、各株の持つ議決権に差をつけることができ、持株比率と議決権の比率を分離することによって、株式市場からの資金調達という上場会社のメリットと、創業者や経営者が会社のコントロール権を持ち続けるという非上場のメリットとの両方の利点を享受できるが、株主によるコーポレート・ガバナンスがあってこそ、上場会社の健全な経営と成長が可能とする考え方とは相容れず投資家には必ずしも評判がよくない。

具体的にはグーグル株は、一般投資家向けのクラスA株と、創業者らが持つ非上場のクラスB株の2種類があり、B株はA株の10倍の議決権があたるめ、創業者2人で5割強、他のグーグル関係者を含めると7割超の議決権を握っている。

また、著名投資家ウォーレン・バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイは、投機の防止と長期保有を目的とする投資家に持ってもらうため株式分割を行ってこなかったが、株価高騰で一般投資家の手に届きづらいものになっていた事や、これを商機とする投資信託会社によるバークシャーの株価に連動する金融商品の販売を阻止するために、1996年に発行価格が1/30、議決権が1/200のクラスB株の発行に踏み切り、証券取引所でも別々に取引されている。

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