ファンダメンタルインデックス
- 英語
- Fundamental Index
- 関連語
- 株主資本 , フリーキャッシュフロー , 効率的市場仮説 , ITバブル , FTSE RAFIインデックス
ロバート・D・アーノット氏が生み出した、時価総額ではなく企業の売上高・株主資本・フリーキャッシュフロー・配当総額という企業の収益力の大きさに正比例する4つの財務指標の過去5年間の平均値をベースにインデックスの組み入れ比率を決定するという投資概念のこと。
効率的市場仮説に習えば時価総額の順に組み入れ企業を決めることが最も合理的であるという考え方や指数の算出や管理が簡単であるという理由で時価総額加重平均インデックスが主流となっているが、現実には効率的市場仮説は成立せず、株価は企業の実際の収益力に比例するとは限らず、人気によっても大きく左右されるため、従来の時価総額加重平均インデックスでは、収益の裏付けの無い人気先行企業を排除できないことや、指数の算出や管理が簡単であるということは投資家にとってメリットがないことといった理由から時価総額加重平均インデックスは合理的な方法ではないという見解を持っていたアーノット氏が、2000年のITバブル崩壊後のS&P500やナスダック指数が暴落する様子を見て本格的に研究を開始し、ファンダメンタルインデックスにたどり着いた。
ファンダメンタルインデックスに準拠のETFやファンドには、アーノット氏が創業したリサーチ・アフィリエイツ社(RA)とファンダメンタルインデックス(FI)の頭文字をとった「RAFI」が付き、2005年11月からFTSEにより販売されている「FTSE RAFIインデックス・シリーズ」以降、PIMCOやフィッチ、野村アセットマネジメント等提携する20以上の金融機関からファンダメンタルインデックス準拠のファンド・ETFが販売されている。