コントロール・プレミアム
- 英語
- control premium
- 反意語
- マイノリティ・ディスカウント
M&Aを行う際の企業価値評価において、価値評価を行っている対象の株式が発行体の議決権の過半数以上を有している場合に、通常の企業価値に加えて考慮される経営支配権(コントロール)に対するプレミアムのことで、支配株主の株式価値(支配株主価値)と株価(少数株主価値)と差額に該当する。反対に支配株主価値から少数株主価値をみた場合に割引かれる部分をマイノリティディスカウント(Minority Discount)といい、同じものを指しますがその方向性が異なる。
コントロール・プレミアムには、一般的に合意された算定方法は存在せず、M&AやTOB等で提示される買収価額と公表前の株価との差額をコントロール・プレミアムとして表現されることが多いが、買収価額と公表前の株価の差額は一般に買収プレミアムと呼ばれていて、コントロール・プレミアム以外にもシナジー効果等も加味されているが、区分が困難なことから実務的にはこの2つを区分しないでコントロール・プレミアムということが多い。