トータル・リターン通知制度
- 同意語
- 投資信託の分配金を含めた通算損益を定期的に通知する制度
- 関連語
- トータル・リターン
投資家が適切な投資判断を行える環境を整える観点から、2014年12月より、証券業界において導入された一定期間の累積損益であるトータル・リターンを顧客に通知する制度のことで、販売会社は投資家に対し年1回以上トータル・リターンを通知することが義務付けられた。
トータル・リターンとは、現在の評価金額と累計受取分配金額および累計売付金額を加え、累計買付金額を控除したものであり、投資家は、トータル・リターンを見るだけで、当該投資信託に投資したことにより、販売手数料・信託報酬等のコストを考慮した上で、いくら得しているのか、損しているのかを明瞭に把握できるようになる。
一律適用となるのは2014年12月1日以後に顧客が新規に買付した投資信託に限られ、2014年11月30日以前から顧客が保有している投資信託について、いつまで遡って適用するのか、累計受取分配金を税引後とするのか税引前とするのか、外貨建の投資信託のトータルリターンを外貨ベースで計算するのか円ベースで計算するのか等は販売会社により対応が分かれている。
投資信託のトータル・リターン(運用損益)の計算式
トータル・リターン=(評価金額+売却累計額+分配金累計額)-買付累計額