特定寄付信託
- 英語
- planned giving trust
- 同意語
- 日本版プランドギビング信託
信託を通じた寄附を促進し、より一層の公益活動を促す観点から、米国のプランド・ギビングを参考に平成23年度税制改正において新たに創設された寄附制度のことで、寄付を望む顧客が資金を信託銀行に一括で預け入れ、信託銀行が預入金を銀行がリスクの低い国債や地方債などで運用しながら、預入金の中から一定の額を顧客の指示した信託銀行と契約済みの公益法人等に寄付を行うため、顧客は自分が望む団体に毎年寄付することができる。
特定寄付信託には、信託銀行が原則無料で預入金を管理し、寄付の報告が得られること、預入金の運用益が非課税になること、寄付金に対する税額控除があることと言ったメリットがあるが、信託銀行にとっては、特定寄付信託をてこに、これまで取引がなかった優良顧客を発掘し、利幅が大きい本業の不動産販売や資産承継のビジネスにつなげたいとの思惑があるとはいえ、管理コストがかかるにもかかわらず委託料金が原則無料であり、直接収益に結びつかないため、積極的に扱われてはいない。