利益準備金
- 英語
- earned reserve
債権者保護の目的の為、会社法で積み立てることが義務づけられている法定準備金のひとつで、剰余金の配当をする場合には、その配当の額の10分の1を資本準備金又は利益準備金として積立計上しなければならず、資本準備金との合計額が資本金の4分の1に達するまで、利益準備金を積み立てなければならない。
準備金が増えることは、財務の健全性が上がることであるが、利益準備金が資本の4分の1を超えるとき、また、毎期の決算時に役員賞与金、配当金など社外への流出金の10分の1以上が利益準備金であるときには、株主総会の決議により、利益準備金を利益剰余金に振り替えることもできるので、そうなると企業側では使用用途に制限がなくなる。
また、企業会計上では、バランスシートで使用される勘定科目の、純資産の部の仕訳のひとつで、会社法で積み立てることが義務づけられている法定準備金の額を計上する勘定科目である。