繰延税金資産
- 英語
- deferred tax asset
- 同意語
- 税効果資本
- 関連語
- 税効果会計
税効果会計を適用した際に、将来減算一時差異(課税所得を減額する効果をもつ差異)に係る法人税等の支払額は、会計上、法人税等の前払額に相当するため、その額を将来戻ってくる資産と見込んで繰延べておく資産勘定のこと。
繰延税金資産が計上されれば、その分、当期純利益が膨らんで見えるが、繰延税金資産は将来当該企業が利益を計上し、税金を納めることになって初めて意味を有するものであり、赤字が続き課税所得が生じなければ、繰延税金資産は意味をなさないばかりか、繰延税金資産の取り崩しが求められ、企業業績が一気に悪化してしまうこともあり、将来の課税所得の見積りの合理性を検討する必要がある。
また、自己資本における繰延税金資産の比率が低い方が、財務的に健全性が高いといわれている。