リスク・リバーサル
- 英語
- risk reversal
満期期日、想定元本、デルタが同じアウトオブザマネー(OTM)のコールとプットを反対売買するオプション戦略の一つで、コールとプットを反対売買したときの差額をあらわした数値もリスクリバーサルと呼ぶ。
満期期日、想定元本、デルタが同じオプションの反対売買を行えば、理論上は同一金額のプレミアム授受となるが、実際にはオプションの需給により金額が異なり、その変動はオプション市場での相場観を反映するものとされる。
通貨オプションにおいては、25%デルタのリスクリバーサルを指標として見ることが多く、ドル円の場合、市場関係者が円高リスクが高いとみている場合、ドルを持ち続けることによる損失の拡大を防ぐため、ある一定の円の価格で将来ドルを売る権利を付与するドルのプットオプション(円のコールオプション)が買われ、ドルプットの方がドルコールより割高な状態(ドルプット(円コール)オーバー)となり、その数値が高くなるほど市場は円高傾向を見込んでいるとされる。逆に円安リスクが高いとみている場合、ドルコールの方がドルプットより割高な状態(ドルコール(円プット)オーバー)となり、数値が低くなるほど円安傾向を見込んでいるとされる。