通貨スワップ
- 英語
- currency swap
- 同意語
- カレンシースワップ
- 関連語
- クーポン・スワップ
異なる通貨間で金銭債権債務の元利相当額に係る将来のキャッシュフローを交換する(将来の金利と元本を交換する)取引のことで、金利交換においては、異なる通貨の変動金利同士の交換がスタンダードになっている。
通常は、金利の交換だけでなく、取引の開始及び終了時点で元本の交換も行われるが、元本の交換を伴わない通貨スワップは特にクーポン・スワップと呼ぶ。
通貨スワップは、1981年8月にIBMと世界銀行の間で、ソロモン・ブラザーズのアレンジにより、米ドルとスイスフランを使って約定されたのが、公表ベースでの世界最初の取引と言われる。これは、当時、スイスフラン建ての社債を起債していて、スイスフランが米ドルに対して下落していたため、米ドル建てに変えたいというニーズのあったIBMと、低金利のスイスフランで多額の資金を調達したいが、スイスフランの取引量はさほど大きくなく、多額の調達は金利を引き上げてしまう恐れのあった世界銀行のニーズがうまく合致して、異種通貨間での元本と金利の交換が画期的に成立した。