最割安銘柄
- 英語
- Cheapest To Deliver
- 同意語
- CTD , チーペスト
- 関連語
- 受渡適格銘柄 , コンバージョン・ファクター
売方が受渡適格銘柄の中から自由に銘柄を選択して受け渡すことができる債券先物取引の受渡決済において、先物の売方にとって最も有利となる銘柄のことで、先物価格×コンバージョン・ファクター-現物市場価格が最大になるもの。
最割安銘柄以外の受渡適格銘柄で先物が価格形成されていると、最割安銘柄で受渡を行う売り手が必ず利益を得られ、買い手は損失を被ることになるため、受渡適格銘柄で最も安い価格の最割安銘柄に先物価格が影響を受け、最割安銘柄は先物の価格形成の基準となる。
長期国債先物取引の場合、最割安銘柄は金利水準が6%(標準物クーポン)以上なら残存期間が長い銘柄となり、6%以下なら残存期間が短い銘柄となる傾向にあり、近年、日本の長期国債の利回りは6%を大幅に下回り、利回り曲線は順イールドとなっているため、最割安銘柄は受渡適格銘柄のうち残存期間が最も短い国債となる。