売買参考統計値
- 英語
- Statistical Prices for OTC Bond Transactions
日本証券業協会が、協会員である証券会社が顧客との間において行う公社債の店頭売買の際に協会員及び顧客の参考に資するため、協会が指定する協会員(2013年9月30日現在18社)からの気配値報告を統計処理して、毎営業日公表している公社債の市場実勢価格(利回り)のこと。
公社債の流通市場における取引の大半は、店頭取引の形態で行われているため、店頭取引の市場実勢価格を公示し、広く投資家に知らせることは、公社債の公平かつ公正な価格形成を図る上でも、また、投資家保護の観点からも重要であることから、日本証券業協会は、1966年3月に前身である公社債店頭基準気配発表制度として開始し、2002年8月に、現行の(公社債店頭)売買参考統計値制度に改定されたが、その趣旨・目的等については継承されている。また、2015年11月からは売買参考統計値に加えて、社債の取引情報(実際の約定情価格等)の発表も開始する。
売買参考統計値が発表される銘柄(選定銘柄)は、日本証券業協会が選定した円建ての国内公募公社債等のうち、指定報告協会員5社以上が報告対象銘柄として選択し、当日5社以上から報告があった銘柄で、選定銘柄の対象には、固定利付・満期一括償還以外の銘柄も含まれ、固定利付・満期一括償還以外の銘柄については、原則として単価だけが表示される(利回り、利率は表示されない)。
指定報告協会員は、選定銘柄のうち自社が届出を行った銘柄について、当日の15:00現在における額面5億円程度の売買の参考となる気配を、原則として、16:30までに、日本証券業協会に報告することになっていて、発表時において5社以上の指定報告協会員からの報告が行われなかった銘柄については、当該営業日(翌日付発表分)の売買参考統計値は発表されない。