レセプト債
- 英語
- receipt bonds
医療機関が受け取る診療報酬の受取権利(診療報酬請求債権)を元利金の支払原資とする証券化商品のこと。
診療報酬は、社会保険診療報酬支払基金(社保)、国民健康保険団体連合会(国保)から支払われが、医療機関が保険者から報酬を受け取るまでにはタイムラグ(約2カ月)があり、このタイムラグを解決して資金調達の迅速化を図る仕組みとして、診療報酬を受け取る権利自体を証券化し、医療機関は債権を直ちに現金化できるとともに、投資家にとってもほぼ確実に支払いが行われる診療報酬を基にしたレセプト債は一般的に安全性が高いとされている。
しかし、2015年にレセプト債を発行するファンド会社や資産運用会社計4社が相次いで経営破綻し、多数の顧客への配当が停止している状態となっていること判明し問題となった。