市場公募地方債
- 反意語
- 縁故地方債
銀行や証券会社などの金融機関によって組織されたシンジケート団が引き受ける公募地方債のことで、発行条件は償還期限10年の物が多く、半年ごと利払いの利付債で、利率は市場金利にほぼ連動しているが、発行自治体の信用力により利率や発行価格といった発行条件に市場実勢に則した格差かある。
市場公募地方債には、一部の都道府県と全ての政令指定都市が全国規模で発行する「全国型市場公募地方債」と、主に市町村が発行し住民らが購入する「ミニ公募債」の2つがあり、2001年から実施された財政投融資改革で、地方債に投入される政府系資金が縮小し、発行する自治体が増えている。
縁故地方債に比べて、不特定多数の投資家を対象としているため、対象となる資金の規模が大きく、かつ投資家や資金の地域的な偏在がないため、市場公募地方債への期待は高まってきている。