インフレ連動債
- 英語
- inflation-indexed bond
- 同意語
- 物価連動債
- 関連語
- 物価連動国債
物価の動向に連動して元本が調整される債券のことで、クーポン利率は固定であるが、物価上昇に連動して元本が増加するため、利払い額や償還額が増加し、インフレーションが起きても実質的な価値が低下しない。
物価連動債は、物価上昇が無いという想定下での債券価格(実質価格)で取引されるが、売買の決済時には、実質価格にインデックス・レシオ(決済日の参照CPI÷発行日の基準参照CPI)を乗じ、インフレ上昇分を加算して決済される。
インフレ連動債は、実質価格で取引されるため、実質金利が低下すればキャピタル・ゲインが獲得でき、反対に実質金利が上昇すればキャピタル・ロスが発生し、インフレ率が上昇するほど、インフレ調整後の元本、およびクーポン収入(インカム・ゲイン)が増加しアウト・パフォームとなるため、インフレ率が上昇し、実質金利が低下する環境においてインフレ連動債は有利になるといえる。