入替売買
- 英語
- bond switching
同一の投資家が保有債券の中で条件に合わないものを売却し、代わりに条件に合う債券を購入する売買を、同時にまたは時間をずらして行う取引のことで、法人投資家が行う債券売買の大半は入替売買の形態である。
債券の売却と購入を時間をずらして行う入替売買のうち、売却を先行して行う入替売買を「時間差入替」、購入を先行して行う入替売買を「逆時間差入替」という。
入替売買の主な目的
- 金利見通しに基づく入替え
将来の金利低下を予測した場合は短期債から価格変動性の大きい中長期債へと入替え、金利上昇を予測した場合は中長期債から短期債へ入替え価格変動リスクを小さくする。
- 流動性アップの入替え
将来の換金を考え、社債等の流動性の低い銘柄から、国債等の流動性の高い銘柄へ入替える。
- 直利アップの入替え
期間収益を重視する投資家とが、直利が高い(利率の高い)銘柄に入替える
- 最終利回りアップの入替え
順イールド(短期金利<長期金利)であれば、短期債から中長期債に入替え、最終利回りのアップを図る。
- 利回り較差運用(スプレッド売買)
債券の種類、信用リスクの違いによって生じる利回り較差の、拡大・縮小の動向を機敏にとらえて入替えることで運用効率をアップを図る。