勝たんと打つべからず、負けじと打つべし
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相場は儲けるために行うものであるが、相場で勝とう勝とうと考えすぎると欲の皮が突っ張り過ぎてしまうものなので、そんな時はまず負けないように、という謙虚な心構えに立ち返るべきという意味の格言。
「双六の上手といひし人に、その手立てを問ひ侍りしかば、「勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり。いづれの手か疾く負けぬべきと案じて、その手を使はずして人目なりともおそく負くべき手につくべし」と言ふ。道を知れる教、身を治め、国を保たん道も、またしかりなり。」(吉田兼好『徒然草』)