ERM
- 日本語
- 欧州為替相場メカニズム
- 英語
- European Exchange Rate Mechanism
ヨーロッパにおける為替相場の変動を抑制し、通貨の安定性を確保することを目的とし1979年3月EMS(欧州通貨制度)の一環として取り入れた制度のことで、対象通貨がECU(欧州通貨単位)に対し年±2.25%以内に抑えることを定め、市場介入やローン・アレンジメントによって変動幅以上の値動きの回避が義務付けられた。
1992年にはポンド危機によるイギリスの脱退や1993年のフランス・フランに対する投機への対応のための変動制限幅拡大(±2.25%⇒±15%)等紆余曲折を経て1999年、ECUと等価でユーロとの取引に移行した。
ユーロ開始後は ERM II に移行し、ユーロを導入していない加盟国は、ユーロ圏入りの最低2年前までに ERM II に参加することが求められている。