地域経済統合
- 英語
- economic integration
- 同意語
- 経済一体化
経済的に密接な利害関係にある複数国家が、相互の協力を通じて地域的な経済圏をつくること。
経済統合は、国内市場を相互に開放しあうという点で、自由な国際経済関係の構築を指向するものであるが、経済統合全体としては域外諸国との間での自由な競争を遮断しようとする側面もある。
この最初の動きは,1951年のシューマン・プランによるヨーロッパ6ヵ国のヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)の結成、ECSCの発展として1958年1月発足したヨーロッパ経済共同体(EEC)であり、これを契機として地域的経済統合の動きは世界中に広がった。
経済統合の段階
アメリカの国際経済学者ベラ・バラッサ(Béla Alexander Balassa)により、経済統合の段階(段階が深い順)は以下のように分類されている。
- 特恵貿易地域
- 自由貿易協定、通貨同盟
- 関税同盟、共同市場
- 経済同盟、関税通貨同盟
- 経済通貨同盟
- 財政同盟
- 完全な経済統合
EUは、共同市場と経済同盟の中間点にあるといえる。また経済統合における完全な経済統合は、現在実現していない。