通貨同盟
- 英語
- Currency union
- 同意語
- 通貨統合
多国間の間で、各国の通貨を統合し、共通通貨を導入し利用すること。
通貨同盟は通貨の統合に止まり、欧州連合(EU)のユーロ圏のような経済政策は共通化していないという点で経済通貨同盟とは異なっている。
通貨統合のメリット・デメリット
- メリット
- 複数の通貨が単一の共通通貨に統一されることによって、通貨交換に関わる取引費用が削減される。
- 単一の共通通貨に統一されることによって為替相場が存在しなくなり、為替相場の変化に関する不確実性、外国為替リスクが除去される。
- デメリット
- 各国の中央銀行が通貨同盟の統一的な中央銀行に統合されるため、各国の通貨主権を放棄せざるをえない。
- 通貨主権の放棄に伴って、各国の通貨当局が通貨発行益(シニョレッジ)を放乗せざるをえない。
- 通貨統合によって、域内の通貨は恒久的に一対一に固定されるため、通貨が統合されていない状況では可能であった、為替相場の調整による各国経済間の不均衡の調整が不可能となる。(最適通貨圏を満たさない状況の場合)