金融取引税
- 英語
- financial transaction tax
金融取引に対し、取引ごとに課税する税金のことで、投機目的の取引を抑制し、金融市場を有効に規制するために有効な手段ではあるが、抜け道回避のためには全世界で同一税率で導入する必要があり、ハードルは高く、税収の使途については、以前は発展途上国の債務解消・融資やエイズ、環境問題などに使う考えが多かったが、今は欧州を中心に財政再建の有力手段との意見が強い。
EUにおいては欧州委員会が、株と債券の取引については0.1%、デリバティブ取引には0.01%の税率が課す金融取引税を提案しているが、金融ハブとしてのロンドンの地位を危惧するイギリスが反対する等先行きは不透明である。