白川ドクトリン
準備預金制度の対象となる金融機関が、法定準備預金額を超えて日本銀行に預けている当座預金または準備預り金である超過準備に対して付与している利息を引き下げないという白川方明日本銀行総裁(2008年4月?2013年2月)の考え方のことで、短期金利がほとんど0%になると市場流動性が低下すること、このような短期金融市場の機能停止の長期化が将来の正常化の妨げになること、銀行は自己資本比率等の規制を受けていて、付利を下げても、銀行が超過準備を貸出に回す可能性は限りなく低いことをその理由として挙げている。
白川ドクトリン」はFRBのバーナンキ議長やイングランド銀行のキング総裁にも影響を与えていて、ともに付利を維持している。