投資用語集

ローカル・アベノミクス

関連語
アベノミクス , 日本版フラウンホーファー構想
カテゴリ
経済・金融政策 ,

第2次安倍晋三内閣がデフレ脱却に向けて掲げた経済政策「アベノミクス」の3本の矢のひとつ「民間投資を喚起する成長戦略」の第2弾のこと。

アベノミクスはグローバル経済圏に焦点を当て、そこでの活況がローカル経済圏に波及する効果を期待するものであるが、生産拠点の海外移転等の影響もあり、アベノミクスが中小企業まで十分に浸透していないことを受け、成長戦略の第2段として、ローカル経済圏を直接のターゲットに設定し、地域産業の成長を促し、雇用や消費を向上させることで地域経済の好循環を目指している。

また新成長戦略では「他力本願や成り行き任せの姿勢を採らず頑張る地域に対して(中略)支援を行うことで、地方の自立を強力に後押ししていくこととする」との記述が盛り込まれ、一方的に支援を受けることからの脱却もうたっていて、自ら努力し成果を上げた地域のみを重点的に支援するという立場を明確にしている。

ローカル・アベノミクスの主な政策

  • 第一段階(地域資源の魅力向上)...Attraction

    それぞれの地域にある農林水産品や観光資源、伝統・文化などの「強み」が発展を牽引できるようバージョンアップさせ、地域資源の魅力向上(プレミアム化)を図る。

    日本版フラウンホーファー構想、プレミアム地域産品の適正評価、NPO活用等

  • 第二段階(内外の市場への橋渡し)...Bridge

    。進化した地域資源が消費者やマーケットで高く評価されるよう売り込み、内外の市場への橋渡し(消費喚起)を行う。

    「地域再興ポイント制度」、「ふるさとプロデューザー」派遣、「観光まちづくり」推進、「人の好循環」の実現

  • 第三段階(地域全体のコミットメントの構築)...Engagement

    域資源を持続的に展開するため、自治体の広域連携や「伴走型」による国の支援体制を確立し、地域全体のコミットメント(好循環を支える体制)を構築する。

    地域活性化策を調整する「司令塔」機能の再構築・明確化

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