流動性カバレッジ比率
- 英語
- liquidity coverage ratio
- 同意語
- LCR
高流動性資産と資金流出量の比率のことで、銀行の保有自己資本比率を定めたバーゼルIIIの規則の内の短期の安定的資金確保に関する規制の一つ。
リーマン・ショックによる世界的な金融危機では世界の各大手行とも自己資本そのものは潤沢にあったものの、市場からの短期の資金調達が困難となり信用収縮を起こし経済活動にさまざまな障害が起きたため、この再発を防ぐために金融危機の発生により資金流出超が30日間続いても、それに対応しかつ融資等の他の業務を円滑に遂行できるよう、現金や格付けの高い国債、中央銀行への預金等確実に現金化できる高流動性資産を手元に保有することを義務付けた。
バーゼルIIIでは流動性カバレッジ比率(LCR)を2015年1月1日までにまず60%とし、その後段階的に引き上げて2019年の1月1日までに100%以上とすることが義務付けられている。
流動性カバレッジ比率(LCR)の計算式
LCR=(参入可能適格流動資産の合計額)÷(純資金流出額)