エバンス・ルール
- 英語
- Evans rule
- 同意語
- エバンス・プラン
シカゴ連銀のチャールズ・エバンス(Charles L. Evans)総裁の提唱する「インフレ率が3%以下なら、失業率が7%に下がるまでFRBのバランスシートを拡張しながら量的緩和を続ける」という経済指標に沿った時間軸対策へのガイドラインを示す金融政策の対応策のことで、効果を重視し目標に失業率という実体経済指標を掲げた点が特徴である。
2012年に米連邦準備理事会(FRB)は「インフレ率が2.5%を超えない限りは、失業率が6.5%を切るまで低金利政策・量的緩和政策を続ける」とエバンス・ルールを採りいれたが、これは超低金利政策・量的緩和政策を2015年半ばまで続ける方針を表明し、長期にわたる金融緩和を約束する時間軸政策が、強い経済指標がでると引締め時期の前倒し観測が広がる等市場の波乱要因となるため、失業率とインフレ率をガイダンスとする明確な数値目標を伴ったエバンス・ルールを採用することで時間軸政策の強化することを目的としている。
エバンス・ルールの概要
緩和解除
インフレ率がインフレ目標(2%)を大きく下回る場はデフレ対策から緩和継続。そうでなければ緩和解除
失業率が改善しないのは構造的問題が発生によるものなので、金融政策では対処できないと判断し、緩和解除
緩和継続