欧州金融安定メカニズム
- 英語
- European Financial Stability Mechanism
2010年のギリシャ財政危機発生の際に、ユーロ未導入のEU加盟国の国際収支危機に対して低利融資を実施する暫定的な措置(2013年6月が期限)として設けられた支援の枠組みのことで、ユーロ国の国際収支危機を支援するための欧州金融安定ファシリティー(EFSF)とともに設けられた。
欧州委員会が共通予算(EU財政)を暗黙の保証として債券を発行し、金融市場から融資資金(最大支援可能額600億ユーロ)を調達し、当該国政府の支援要請を受けて、EFSFとIMFと共同で、支援条件(構造調整プログラム)への適合を条件として行う。EFSMは、アイルランドに225億ユーロ、ポルトガルに260億ユーロと合計485億ユーロの支援を行い、2013年7月以降は恒久的制度の欧州安定メカニズム(ESM)に引き継がれた。