コリドー・システム
- 英語
- corridor system
ロンバート型貸出の持つキャップ効果と、準備預金への付利がもたらすフロア効果により、市場のオーバーナイト金利を挟み込むシステムのことで、2008年秋にFRBや日銀が準備預金に付利を導入し、現在世界の主要中央銀行に採用されている。
オーバーナイト金利のボラティリティは中央銀行の設定するコリドーの上下幅から大きな影響を受け、コリドーを狭くすれば、オーバーナイト金利のボラティリティ低下させ、短期金融市場を安定させることができるが、ロンバート型貸出を相対的に低コストで利用できるようになるため、モラルハザードの恐れがある。
一般的に中央銀行は、平時にはコリドーの幅を比較的大きめにし、流動性危機の際にはコリドーの幅を小さめにする傾向にある。