吉川太兵衛
- 同意語
- 京橋筋
常勝将軍と言われていた山崎種二を小豆相場において2度にわたって破ったことで有名な相場師のことで、1度目は、笹川良一の支援を得て山種を東京穀物取引所理事長の座から引きずりおろし、2度目は三菱商事の支援を得て常勝不敗の売り将軍を商品界の第一線から退かせた。
しかし、2度目の買い占め戦で、北辰物産から受けた荷が空荷証券(現物の裏付けのない倉荷証券)であったことで、その後の現物処理ができなくなったことをきっかけに三菱商事の後ろ盾を失い、吉川自身も穀物市場から姿を消すこととなった。
また、小豆市場を舞台に、政財界・マスコミを巻き込んだ壮絶な仕手戦に発展する梶山季之の小説「赤いダイヤ」の森玄一郎のモデルとしても知られる。