エドワード・ソープ
- 英語
- Edward Oakley Thorp
米国の数学者で数学理論をブラックジャックなどのカジノゲームに適用したことで有名であり、カジノのブラックジャックのルール変更、管理方法の変更に影響を与えるとともにオプション取引にも理論を転用し、ランダム・ウォーク理論に基づくオプション価格についての適正な値を合理的に算出するモデルを作成し、このモデルを使いながらも全面的には信頼はせず、レバレッジを使わない非常に慎重なスタイルで主に転換社債の運用を続け、30年弱の間平均リターンで20%という運用実績を残し、1990年に資産運用の一線から退いた。
その後ソープの後継者ともいえる世界最大級のヘッジファンドCitadel(シタデル)を築き上げたグリフィンをはじめとするクオンツはコンピュータモデルに信頼を置き過ぎ、大きなレバレッジを使って投資をした為、サブプライム危機で大打撃を受け、そのことに業を煮やしたソープは2008年から御年75にして運用を再開し、大暴落の相場の中、18%というリターンをあげている。