テレマティクス保険
- 英語
- Telematics Motor Insurance
情報通信(telecommunications)と情報工学(informatics)を融合したテレマティクス(telematics)技術を活用した自動車保険のことで、自動車に設置したテレマティクスサービスの端末機から走行距離、運転速度、急発進・急ブレーキといった運転情報の実績を各保険会社が取得し、保険会社が運転情報に応じて運転者毎に事故リスクの分析し、保険料率を算定する。
テレマティクス保険は大別すると、走行距離によって保険料が増減する「走行距離連動型(PAYD)」(ペイド)と運転者の運転特性によって保険料を増減させる「運転行動連動型(PHYD)」(ファイド)の2種類がある。
日本においてはPAYD型の保険は2004年にあいおい損害保険(現あいおいニッセイ同和損害保険)が販売したのが、初の事例であり、PHYD型の保険は2018年にトヨタ自動車とあいおいニッセイ同和損害保険が共同で開発し提供したのが日本で初の事例となる。
事故を起こしづらい優良ドライバーの保険料が減額になるというPHYD型は公平性があると考えから欧米を中心に広まっているが、個人情報ともいえる走行データが、保険会社に全て提供されることに対する懸念もある。