ストレステスト
- 英語
- stress test
- 同意語
- 健全性検査
- 関連語
- CEBS
金融市場での不測の事態が生じた場合に備えて、「経済成長率がマイナス5%」「通貨相場が10%上昇」「国債価格が30%下落」などの検査相手にとって不利な仮定(ストレス)を設定し、その結果として自己資本比率などが基準内に収まるかどうかをシミュレーションするリスク管理手法のことで、不測の事態に備えるとともに、市場や投資家の漠然とした不安を解消することが出来る。
ストレステストは、マーケットのリスク管理に関する用語として以前からあったが、2009年に米金融当局が、>金融大手19社を対象に資産内容の透明性を高めると共に資本増強を促し、金融システムを安定化させるために、今後2年間に予想以上に景気が悪化した場合の損失発生状況などを査定し、資本不足額を試算した検査に「ストレステスト」という名称を使ったことにより注目され、NY連銀によるBP破綻に伴うストレステストや、欧州銀行監督委員会(CEBS)によるギリシャ経済危機による欧州の銀行検査でも行われ、不合格になった場合には政府により資金注入、自己資本増強の道を歩ませるなどの措置が取られた。