ファクタリング
- 英語
- factoring
他人が有する売掛債権を買い取って、その債権の回収を行う金融サービスのことで、企業(債権者)にとっては、債権の早期現金化によるキャッシュフローの改善や、売掛金のオフバランス化、バランスシートのスリム化が図れるとともに、売掛先企業の倒産による回収不能リスクをファクタリング会社へ移転できるといったメリットがある。
ファクタリングは19世紀末から20世紀初頭にアメリカで開発され、欧米では中小企業の資金調達手段として発達してきたが、日本では手形取引の発達していたため、それ程発達をしなかった。しかし、バブル崩壊後には手形取引が最盛期の10分の1にまで落ち込み、手形取引(割引)で資金調達をしていた企業にとっては、売掛金の資金化・流通手段が無くなったため、ファクタリングが注目されるようになった。