日本銀行金融ネットワークシステム
- 英語
- BOJ‐Net
- 同意語
- 日銀ネット
日本銀行と金融機関との間の資金や国債の決済をオンライン処理により効率的かつ安全に行うことを目的として構築された日本銀行が運営しているネットワークシステムのことで、1988年10月に稼働した。
日銀ネットの機能には、金融機関が日本銀行に開設している日本銀行当座預金の間の資金の振替によって、短期金融市場での取引、国債取引にかかる資金決済や、全国銀行内国為替制度、手形交換制度、外国為替円決済制度などの民間決済システムにかかわる資金決済が行われる「日銀ネット当預系」と、売買に伴う国債の決済、国債発行時の入札・発行・払込みなどが処理される「日銀ネット国債系」がある。
日銀ネットは、稼働開始後も1994年には国債決済の同時決済(DVP)化、1996年)にはバックアップセンターの設置、2001年には日銀当座預金決済および国債決済の即時グロス決済(RTGS)化、2009年には流動性節約機能の導入および民間大口資金取引の日銀当座預金によるRTGS化等の機能追加が実施されている。また、2010年度より最新の情報処理技術の採用、変化に対する高い柔軟性、高いアクセス利便性を基本コンセプトとしてシステム基盤や対象業務・機能を抜本的に見直す新日銀ネットの構築が進められ、第1段階では2014年1月に日銀ネット国債系が、第2段階では2015年に日銀ネット当預系が二段階に分けて稼働開始する予定である。