貿易円滑化措置
- 英語
- trade facilitation
- 同意語
- 貿易円滑化
不必要な貿易上の負担の撤廃、輸入手続の簡素化・効率化、国内制度の透明性といった非関税障壁を取り除くことで、貿易円滑化の取組はWTOやAPEC、OEDC等で行われている。
WTOにおいては、2001年より開始されたドーハ開発アジェンダ(ドーハ・ラウンド)において、GATT5条(通過の自由)、8条(輸出入に関する手数料及び手続き)、10条(貿易規則の公表及び施行)の関連する側面を明確化し改善することにより、通過貨物を含む物品の移動、国内引取り、貿易手続のさらなる迅速化・効率化を図り、貿易取引を予見可能なものとし、貿易関係者のコスト等の負担の軽減させることで自由貿易の拡大を図ること目指していて、通関手続きを簡素化して貿易障壁を取り除くための貿易円滑化協定について、2013年12月のインドネシアのバリでの第9回WTO閣僚会議で合意(バリ・パッケージ)が成立したが、貿易円滑化に同意する代わりに、食料の安全保障にもっと配慮すべきと主張したインドの反対で採択期限の2014年7月31日までに採択できず、ドーハ・ラウンドは行き詰った。