サブプライムローン
- 英語
- subprime lending
信用力(クレジットスコア)の低い個人に貸し付けたアメリカの主に住宅ローンの総称で、信用力の高い借り手に対して貸し付ける住宅ローン(プライムローン)よりも回収遅延リスクが大きく、金利も高め(一般にはプライムローンに対し3%程度)に設定され審査基準が緩い。
最初の数年間は金利が低く(または無し)に設定されているが、2?3年目から急激に支払いが膨らむ仕組みになっていて、住宅価格が上昇しているうちは、条件の良いローンへの借り換えや不動産の転売で利益が出たが、2007年夏頃からの住宅バブル崩壊による不動産価格下落で、借り換えも転売も出来ず、返済に行き詰まる人が続出して社会問題になった。
また、サブプライムローン債権の多くは証券化され、格付会社の中古住宅価格上昇を前提にした高格付けで各国に販売されていたため、サブプライム問題は世界中で株価の急落や信用市場の混乱をもたらし、リーマンブラザーズの破綻やAIG保険の公的資金投入など、2008年9月にアメリカ金融危機が発生した。