単一監督メカニズム
- 英語
- Single Supervisory Mechanism
- 同意語
- SSM
- 関連語
- 銀行同盟 , 単一破綻処理メカニズム
2014年11月から導入された、一定の基準を満たすユーロ圏内の「重要な金融機関」に対する監督権を、各国政府から欧州中央銀行(ECB)へと委譲し、ECBがユーロ圏内の銀行に対する単一の監督権を持つという制度のことで、銀行同盟の柱の一つ。
ECBが直接監督する対象は、EU内の銀行のうち、影響力の大きい300億ユーロ超の資産を持つ銀行、あるいは母国のGDP比で少なくとも20%の資産を持つ銀行で、銀行同盟に加わる約6,000の銀行の中の約130行となる。ECBは既定の自己資本要件に違反した、あるいは違反する危険性のある対象行に対して、早期に介入し、是正を要求することができる。
その他の銀行については、従来通り各国当局が直接監督し、ECBは間接的に監督するが、ECBはこれらの銀行についても、必要に応じていつでも直接監督し、保護する権限を持っている。