ラスト・ベルト
- 英語
- Rust Belt
- 同意語
- 錆の帯 , 錆ついた工業地帯
米国中西部地域と大西洋岸中部地域の一部の領域(イリノイ、インディアナ、ミシガン、オハイオ、ペンシルバニア諸州の一部)を表現する呼称で、米国経済の重工業と製造業の重要な部分を形成している。
この領域は古くからウエストバージニア州やテネシー州、ケンタッキー州及びペンシルベニア州の石炭や五大湖の水運を活かし製造業と重工業の中心となり、シカゴ、クリーブランド、バッファロー、デトロイトおよびトレドは五大湖の主要港として栄えてきたが、1970年代以降国際競争への対応策として製造業者がメキシコ等海外に転出し、米国の製造業が衰退していくのに伴い、これを強調するラストベルト(錆の帯)という別名が付いた。
米国の製造業は労働集約型の生産工程では中国等の低賃金国には勝てないため、高付加価値製品の生産と先進的無人化生産方式に移行し、米国の製造業は雇用は減少している生産量は増加しており、ラストベルトはその中心となっている。