私的独占
- 英語
- private monopolization
- 反意語
- 公的独占
- 関連語
- 独占禁止法
ある市場を一者によって占める独占という状態のうち、一者によって他の事業者の活動を支配もしくは妨害することで、独占状態を維持するための措置を講じることで、独占禁止法においては「事業者が、単独に、又は他の事業者と結合し、若しくは通牒し、その他いかなる方法を以ってするかを問わず、他の事業者の事業活動を排除し、又は支配することにより、公共の利益に反して、一定の取引分野における競争を実質的に制限すること」(独占禁止法第2条5項)と規定され、独占禁止法により規制されている。
私的独占には、事業者が競合する他社の株式を取得することで他の事業者の活動を制約する支配型私的独占と、事業者が自社製品を不当に低価格で販売し、他の事業者を市場参入できないようにすることを除型私的独占があり、公正取引委員会によって排除措置命令や勧告がなされるが、故意ではなく、規模の経済などの理由によって自然に独占状態になることを自然独占では、完全競争市場が維持されていれば独占禁止法の対象にはならない。