特許の崖
- 英語
- patent cliff
- 関連語
- ジェネリック医薬品
特許が失効し、類似製品が売り出されることで売り上げが減少することで、本来ならどの産業でも起きうることであるが、製薬業界において顕著にその傾向がみられ、他産業では顕著な例はほとんどないため、製薬会社が開発した医薬品の特許が失効した途端に、ほとんど成分が同じで格段に安いジェネリック(後発)医薬品が他社から発売されてシェアを奪われ、その製薬会社の売上高が激減することを指す。
製薬会社は実質的な特許期間である20-25年のうちにその巨額の開発費用を賄いかつ利益を出すビジネスモデルとなっているが、医療費軽減のため政府はジェネリック医薬品の普及を後押ししていて、特許の崖は製薬会社には深刻な経営課題となりつつあり、業界再編の一因となっている。