オープンスカイ
- 同意語
- 航空自由化
国際民間航空条約に基づいて政府が二国間協定を結ぶことで設定されていた航空路線を、自国・相手国の政府を通さずに、航空会社主導で新路線への参入や撤退、路線の便数や運賃の設定を行うことで、1995年にアメリカで提唱されて以降アメリカやEUはもちろん、最近ではアジア諸国でオープンスカイ政策が採用されていて、行政による供給量の規制が殆ど無くなり航空会社の裁量による運航が可能となり、運賃の下落や旅客輸送量の増加等の利用者へ利益が還元されることが期待される。
日本はアジアと日本の連携強化や発展を目的にした2007年の「アジアゲートウェイ構想」でアジア諸国との間で羽田空港・成田空港を原則除外した「部分的な」オープンスカイを実現し、2010年10月に米国とオープンスカイ協定の締結し、日米の航空関係は完全に自由化、その後もオープンスカイ協定締結国を増やしているが、成田や羽田の発着枠に物理的な制限があるため自由化の効果が限定的な範囲に留まる可能性も高い。