オフバランス取引
- 英語
- off balance transaction
- 同意語
- オフバランスシート取引
- 関連語
- リース取引 , 貸借対照表 , ファイナンス・リース
企業の債務保証行為やリース取引等の貸借対照表(バランスシート)に計上されない取引のことで、バランスシートのスリム化や資産の効率化等が可能であったため、企業価値を高める一つの方法として、金融取引の高度化や複雑化に伴って積極的に活用されてきた。
しかし、貸借対照表外の取引であるため企業の取引実態が掴めないという弊害があり、また制度を悪用する例が相次いだため、ディスクロージャー強化の流れから、会計基準が厳格化されオフバランス取引は縮小されていく傾向にある。
オフバランス取引の典型であった金融先物取引・オプション取引・スワップ取引等のデリバティブ取引については、2000年4月以後に開始する事業年度から金融商品会計基準の原則適用に伴い、貸借対照表に時価評価して計上されることになった。また、2008年4月以後に開始する事業年度からはリース会計基準の変更に伴い、所有権移転外ファイナンス・リース取引における例外的な会計処理が廃止され、「通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理」に一本化され、ほとんどのファイナンス・リース取引がオンバランス化されることになり、現在認められているオフバランス取引についても、投資家等が取引実態を的確に把握できるように、注記等により十分な情報開示が求められるようになっている。