公認格付機関
- 英語
- Nationally Recognized Statistical Rating Organization
- 同意語
- NRSRO , 全国的に認知されている統計的格付機関
米国証券取引委員会(SEC)が1975年に作った公的に活用可能な格付けを使用できる格付会社を認可する制度の下で認可された格付機関のことで、公的にお墨付きを与えられた米国における事実上の指定格付機関のことで、S&P、ムーディーズ、フィッチの三大格付格付機関(三大NRSRO)で格付け市場の80%以上を占めている。
2008年のサブプライムローン危機の原因として、資産担保証券を組成してきた投資銀行と格付機関との潜在的な利益相反の構造があげられたことで、2009年にSEC規則が改正され、規制が強化された。
2009年にSEC規則による主な規制強化
- 2007年6月26日以降の全ての格付付与履歴の開示
- 格付対象者に対する法的ストラクチャー、資産、負債等に関する推奨の禁止
- 格付の決定に関与する者等による格付対象会社との報酬交渉等の禁止
- 格付対象者からの贈答品等の受領の禁止
- 証券化商品の発行者等が格付付与を依頼したNRSROに提供した情報を他のNRSROも利用できるようにする制度の導入
NRSRO登録格付機関(2016年現在)
- A.M.ベスト(A.M. Best Company)
- ドミニオン・ボンド・レーティング・サービシズ(Dominion Bond Rating Services(DBRS))
- イーガン・ジョーンズ・レーティング(Egan-Jones Ratings Company)
- フィッチレーティング(Fitch Ratings Ltd.)
- HRレーティング・メキシコ(HR Ratings de México)
- 日本格付研究所(Japan Credit Rating Agency(JCR))
- クロール?ボンド?レーティング?エージェンシー(Kroll Bond Rating Agency, Inc.(KBRA))
- ムーディーズ(Moody's Investors Service, Inc.)
- モーニングスター(Morningstar, Inc.)
- スタンダード&プアーズ(Standard & Poor's Financial Services LLC.(S&P))