ダンピング・マージン
- 英語
- margin of dumping
- 関連語
- ダンピング , アンチダンピング関税 , WTO , ゼロイング
ダンピングの認定における、対象産品についての正常の価額(正常価額)と輸出された価格(輸出価格)との価格差のことで、ダンピング・マージンが一定率以上であれば、アンチダンピング(AD)措置を取ることが可能となり、またこのダンピング・マージンを上限として、アンチダンピング関税を賦課することが、WTO協定(GATT・AD協定)において認められている。
ダンピング・マージンの算出方法には一般的に、加重平均された正常価額と、加重平均された輸出価格とを比較してダンピング・マージンを算出するW-W(weighted average-to-weighted average)方法、輸出価格の基礎となる個々の輸出取引の価格を、これと合致する正常価額の基礎となる個々の国内取引の価格と比較して、個々の輸出取引ごとの差を算出し、この比較結果を総計して、産品全体のダンピング・マージンを算出するT-T(transaction-to-transaction)方法、加重平均された正常価額と、輸出価格の基礎となる個々の輸出取引の価格とを比較して、個々の輸出取引ごとの差を算出し、この比較結果を総計して産品全体のダンピング・マージンを算出するW-T(weighted average-to-transaction)方法の3種類の方法がある。