後発開発途上国
- 英語
- Least developed country
- 同意語
- LDC
国連開発計画委員会(CDP)が認定した基準に基づき、国連経済社会理事会の審議を経て、国連総会の決議により認定された特に開発の遅れた国々のことで、3年に一度リストの見直しが行われる。
また、LDCという略称はLess Developed Countries(開発途上国)の略称ともとれることから、特に区別する場合にはLLDCと略す。
後発開発途上国の基準(2012年)
- 所得水準が低いこと:一人あたり国民総所得(GNI)が992米ドル以下(3年平均)。
- 人的資源に乏しいこと:HAI(人的資源開発の程度を表すためにCDPが設定した指標で、栄養不足人口の割合、5歳以下乳幼児死亡率、中等教育就学率、成人識字率を指標化したもの)が一定値以下。
- 経済的に脆弱であること:外的ショックに対する経済的脆弱性を表すEVI(外的ショックからの経済的脆弱性を表すためにCDPが設定した指標)一定値以下。
上記の基準を満たし、当該国のが同意した場合に後発開発途上国と認定される。
2014年時点の後発開発途上国(48ヶ国)
- アフリカ(34)
アンゴラ、ベナン、ブルキナファソ、ブルンジ、中央アフリカ、チャド、コモロ、コンゴ民主共和国、ジブチ、赤道ギニア、エリトリア、エチオピア、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、レソト、 リベリア、マダガスカル、マラウイ、マリ、モーリタニア、モザンビーク、ニジェール、ルワンダ、サントメ・プリンシペ、セネガル、シエラレオネ、ソマリア、南スーダン、スーダン、トーゴ、ウガンダ、タンザニア、ザンビア
- アジア(9)
アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ネパール、イエメン、東ティモール
- 大洋州(4)
キリバス、ソロモン諸島、ツバル、バヌアツ
- 中南米(1)
ハイチ
主な卒業国
- ボツワナ(1994年、経済成長により指定解除)
- カーボベルデ(2007年、経済成長により指定解除)
- モルディブ(2011年、経済成長により指定解除)
- サモア(2014年、経済成長により指定解除)