ローコストキャリア
- 英語
- Low Cost Carrier
- 同意語
- 格安航空会社
- 反意語
- フルサービスエアライン
効率的な運営やサービスが簡素化等により低価格の運賃で運航サービスを提供する航空会社のことで、代表的なLCCには、米国のサウスウエスト航空、英国のイージージェット、マレーシアのエアアジア等があり、既存の大手航空会社がLCC事業に参入するケースもある。
LCCは、特定区間に絞り込んだ路線の設定、使用機種の統一、大都市周辺の2次的(セカンダリー)空港や使用料の安いLCC専用ターミナルの利用、機内食などのサービスの廃止または有料化、インターネットや自動チェックイン機によるセルフチェックインの推進、インターネットを通じた航空券の直接販売等の効率性を追求する独自の事業戦略で、格安運賃を可能にしているが、効率性を追求しているため、乗り継ぎ便への配慮がされず、航空機や離発着時間に余裕がないため気象条件の悪化や軽微な故障などでも多くの便の運航に影響が出る等のデメリットもある。
日本では、1990年代後半の航空業界の規制緩和を機に、スカイマークやAIRDOといったLCCに近い低運賃の新規航空会社が参入し、2000年代後半より、外資系LCCの国際線参入が相次ぎ、2012年には新規国内LCC3社(ANAと香港の投資会社により設立され関西国際空港が拠点のPeach Aviation、JALとカンタスグループ、三菱商事の共同で設立されたジェットスター・ジャパン、エアアジアとANAにより設立された成田空港を拠点とするエアアジア・ジャパン)が運航を開始し、「LCC元年」と呼ばれた。(エアアジア・ジャパンは2013年6月にエアアジアとの合弁解消に伴いバニラ・エアに商号変更)