住宅金融専門会社
- 同意語
- 住専
個人向けの住宅ローンを主に取り扱うノンバンクの一業態で、1970年代、旺盛な住宅資金需要に対応るために、大蔵省が主導し銀行等の金融機関が共同出資して、住宅金融を専門に取り扱う会社として設立され、金融機関から資金調達し、母体行等からの紹介された個人・事業者を中心にに融資を行っていた。
1980年代以降、銀行が直接個人向け住宅ローン市場への本格参入や財政投融資資金で長期・固定で低金利の融資を行っている住宅金融公庫により住専の市場を圧迫し、住専は新たな融資先として事業所向けの不動産事業へのめりこんでいったが、バブル崩壊により、地価が下落し、融資は不良債権化し、「住専問題」として政治問題化し、経営破綻した住専の不良債権処理に7000億円の税金を投入し解決を図る「特定住宅金融専門会社の債権債務の処理の促進等に関する特別措置法(住専法)」は1996年の通常国会に提出されて審議され、「住専国会」と呼ばれるほど紛糾したが、最終的に可決成立し、1996年には住宅金融債権管理機構が設立された。